もつ煮込みは家で作るべきかどうか

暑さに体が順応していない。ここ何日か地味に体調が悪い。

そんなところで、「野菜も取れるし何食か分をまとめて作れるし、もつ煮込みでも作るか!」と思い立って作ってみた。

 

今回はスーパーで売っているボイルモツを使った。普通の豚モツのはず。何の変哲もないと思う。

野菜も手抜き。けんちん汁用カット野菜みたいなものを使ってみた。1人で食うし個別に野菜を買うより安いかな〜となったので。

こんにゃくは少なそうだったのでちょっと追加。香味野菜として生姜のスライスを入れてみた。

下ごしらえとしてモツを小麦粉で揉み込んで、下茹でをした。この時点ではやや不安になる臭み。「これ食えるんかな…」となっていた。2回下茹でをしてあるとはなっていたけど、自分でも追加で1回下茹でをした形になる。

その後に野菜とこんにゃく、生姜を入れてカツオだしで煮込んだ。昆布でもなんでもよかったんだけど、特に深い意味はない。ただ水で茹でるよりは旨味が出るかな…と考えたため。

10分ぐらい煮て見たけれど、まだ臭いが不安になる感じだった。耐えきれなくなって味噌を投入した。あとはみりん、醤油も少し追加。

合計で20分ぐらい煮てみたところで味見。探したレシピだと「それぐらいでも食えるで」となっていたがだいぶきつい。もつに味もしみていないし、やや臭みが残るもつがずっと口に残り続ける。これは食べられない。

そこでさらに1時間ぐらい追加で煮込んでみた。だいぶお店で食べるもつ煮込みに近くなった感じがする。柔らかくなっている。ただ、もつから味が抜けてスカスカのグニュグニュしたもの(そしてやや臭みがある)という印象だった。味も薄くて辛い。

さらに味噌を追加し、煮詰まってきたらたまに水を追加し、もうちょっとだけ煮込みを追加した。調理開始からだいたい1時間半ぐらいは煮ていたと思う。

 

昼ごはんに食べようと作り始めて、味がしみてなくて断念して… その日の夜に温め直して食べてみた。煮込みはじめより臭みが消えている。少し濃い目にしたから味もしみている。思ったより悪くない…となった。

さらに今日の昼に温めて食べてみた。一晩置いた形になる。より味が馴染んで店で食べるもつ煮込みに近づいた気がする。

…というような感想。

 

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ここからが本題の「もつ煮込みは家で作るべきか」という話。結論から言うといろいろと見合わないから作らないほうが良さそう。

 

まず、単純に煮込み時間が必要になる。ひょっとしたら圧力鍋で煮たほうが良いかもしれない。短時間でも「食べられなくはない」かもしれないけど、かなりのモツ好きじゃないと厳しい気がする。

短い時間で調理してモツを楽しむなら炒めものにしたほうが良さそうかな。

 

次に、好みにもよるだろうけど、沢山食べるものではないというところ。美味しい…が、3食もつ煮込み丼を食べたいか?と言われるとYESとはいい難い。小鉢にちょっとだけほしい…とか1食だけ丼にして食べたい…とかそんなもんだと思う。ボイルモツ400g、けんちん汁用の野菜1袋というような最小構成でもけっこうな量になる。モツは煮てもカサが減らないし… なのでカレーを作ったとき以上に同じ料理が続くことを覚悟しないといけなそう。

調理の手間や美味しく食べられる量を考えると、居酒屋なんかで注文して食べるのが正解かもしれない。

 

夏場は日持ちもしないし煮込んでいると暑いから辛い。かといって冬は窓を締め切っているだろうし、その中でムワッとモツの臭いが立ち込めるのは辛いと思う。そういう意味でも家で作るのは微妙な気がする。

 

味付けのコツは濃い目にすることみたい。味噌汁ぐらいの濃さでやっても美味しくない。ぼんやりとした味のグニュグニュした物体を食べることになる。味噌汁より一匙分多い味噌を使う〜ぐらいな方が良さそう(それもあって1度にたくさんは食べられないんだけど…)

あとはネギ。刻みネギをトッピングしたくなる。青い部分は下茹でにも使えるし、食べるときに臭みをごまかすのにも使えるし… もしもつ煮込みを作る場合は長ネギを書い忘れない方が良さそう。生姜だけでは少し辛い。

 

今回はまあまあ美味しく作れたものの、また作るのは辛いかな… 牛すじ煮込み以上に覚悟をしてから作らないと厳しい料理だった。